リベンジポルノは被害者が悪い?撮らない以外の予防策

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リベンジポルノ被害者が急増中です。「そもそも撮るな!」以外に被害を防ぐ方法はないのでしょうか?今回は、リベンジポルノの日米の考え方をご紹介しつつ、撮らない以外の予防策を考えます。

目次

1リベンジポルノ被害が日本にも。皆さんは大丈夫?
2リベンジポルノとは?
3アメリカでは完全にネット上に流された人は被害者
4日本では被害者を攻める傾向も
5「撮らない」以外の予防策ってなんだろう?
6元彼との写真は早く消した方が無難?

リベンジポルノ被害が日本にも。皆さんは大丈夫?

最近、「リベンジポルノ」という言葉をよく聞くようになりました。

すぐに連想したのは、友人カップルのキスプリクラ。当時は全然気にしていなかったけれど、今友人の目の前に差し出したら必ず嫌がる代物です(そんなことはしません、微笑ましい思い出です)。

当時は、枚数が限られていたことから、特定の人にしか出回らないため「若気の至り」で済んだことだったと思います。

しかし、時代は進みました。アメリカでリベンジポルノという言葉が登場し、キスだけでは終わらず“きわどい写真”が嫌がらせ目的で元彼から流出してしまうのです…。

これはアメリカだけでなく、世界中、そして日本でも問題になっています。ネット上にセルフィーが出回る時代です。プライベートな画像流出はどのようにして防ぐべきなのでしょうか?今回は、撮らない以外でリベンジポルノをどう防ぐのかについてお伝えします。

リベンジポルノとは?

2009年、米歌手のクリス・ブラウンが恋人で歌手のリアーナを暴行した事件は、アメリカのティーンや保護者たちを震撼させました。ティーン歌手として大人気のポップシンガーカップルがこんな事件を起こすなんて…リアーナを心配する声は後を絶ちませんでした。

そして、この暴行事件の直後、リアーナのヌード写真が流出。クリスのスマホから流れたものと考えられ、今でいう「リベンジポルノ」の先駆けだったのかもしれません。アメリカでは2013年カリフォルニア州・リベンジ・ポルノ非合法化法で嫌がらせ目的での個人的な写真・映像の流出を罰する法律が成立しています。

法律名にもなっている「リベンジポルノ」とは、個人的な嫌がらせで他人の性的な写真をネット上に拡散させること。この辺りから「リベンジポルノ」という言葉が定着してきたように感じます。

日本でも翌年、2014年にリベンジポルノ対策法(一般名)が成立し、恋人の写真流出は特定の法律で禁止されることになりました。最近ではInstagramの人気もあり、画像をネット上にアップすること自体に抵抗がなくなっていることから、被害が増加しています。

【関連記事】画像・動画の流出をどう防ぐ?リベンジポルノ対処法&予防法

自分のヌード画像や性的な写真が一生ネット上に出回るなんて、、考えるだけで恐ろしいですよね。納得できないブサイクな写真の方がよっぽどマシです。

アメリカでは、被害者は完全なる被害者

ところで、皆さんは「恋人のためにセクシーな写真をとること」はどのように考えていますか?

アメリカでは恋人同士がセクシーな写真を送り合うというのは、若い世代では比較的一般的なことです。女性が自ら送っているケースもめーーっちゃ多いんです。そのため、リベンジポルノ被害も多くなりますが、「撮らなきゃいい」という意見は少数派。なぜなら、恋人同士で“dirty picture”を楽しむ権利があると考える人が多いからです。

では、誰が悪いのか?

これは完全に「流出させた人が悪い」ということになります。流すやつがおかしいんだという風潮が圧倒的でしょう。女性を攻める人ももちろんいますが、子どもの安全を願う保護者などが多いのではないでしょうか? ハッキング事例となりますが、ハリウッド女優のジェニファーローレンスも恋人にセクシーな写真を送ったことに対し、Vanity Fair の取材にて、以下のようにコメントしています。

謝るか迷ったけど、謝ることなんて何1つないと思った。私は4年間、愛に満ちた健全で素晴らしい恋愛をしていただけよ。遠距離だったから、ボーイフレンドは「ポルノを見るか私を見るか」だった

と彼女自身が写真を撮ったことを認めています。また「自分の体に関することは自分自身が決めること」と言い切り、「画像流出は自分の選んだことではない」と画像を流出させた人を非難しています。

日本では被害者を攻める傾向も

さて、日本ではどうでしょうか。

ズバリ「撮った人を攻める傾向」が多いように感じませんか? 「なんでそんな写真を撮らせるんだ」、「撮らせた女性にも責任がある」という声をよく耳にします。自己防衛を教えなければいけないという話も多いにあるでしょう。

しかし、被害にあった女性を攻めることは無益です。

日本の性被害に対する意見に多い傾向として、「短いスカートをはいていたからだ」「普段の男性付き合いがだらしない」など被害者を攻めることがよくあります。実際、レイプ被害に合う女性は「ふしだら」なのかというとその逆です。レイプ被害者は地味な格好をしている女性が被害を受けやすいというデータもあります。露出していなくとも、性被害は起こりうるのです。

リベンジポルノの場合は、自らヌード写真等を撮っているため、レイプ被害と完全に同様に考えることはできません。しかし、好きな相手に送った写真が、ネット上に出回るなんて本人も想定していなかったはずです。パターナリスティックな考え(被害者を守る)だったはずが、いつのまにか加害者を擁護してしまう構造になっていないか一度考えるべきでしょう。

当たり前ですが、やはり攻めるべきは「流出させた側」なのです。また、最近の統計では、若い世代の6割が性的な写真を撮ったことがあるとの結果が出ています。これを悪いことだと考えること自体、ナンセンスな時代なのかもしれません。これからは、どう対処させるかを学ばせる方が有益です。

「撮らない」以外の予防策ってなんだろう?

そんなこと言ったって、流出を防ぐのは難しくない?

確かに、写真が存在する以上100%流出しない保証はどこにもありません。ただ、それでも撮りたい人はいるのです。「そんな人ほっとけば?」ではなく、撮るならしっかりとしたルールの中で楽しむ方法を考えるのもアリではないでしょうか。

・事前に話し合い、勢いで撮らないこと
・写真をとることの危険性を恋人同士で共有すること
・強要されたら別れること
・撮った写真を楽しんだあとは必ず削除すること
・もし流出したら…という時のことも考えておくこと

ざっとこんなところでしょうか。きっとこれら以外にも方法はあるでしょう。とにかく、性行動に関することは「一度考える」ということを提唱したいです。また、「被害者も悪い」という思考停止に落ち着かず、方法を模索していくべきです。

完全に身を防ぐ方法なんてありません。ですが、できる限り納得して安全に楽しむ方法を考えることが大切なのではないでしょうか。

元彼との写真は早く消した方が無難?

きわどい写真じゃなくとも、元恋人との仲良し写真って負債みたいなところありませんか?(私だけ…?)

引越しの際に出てきた写真は、私にとっては悪夢です。良い思い出なのだけれど、それでも、ぐわっと何かに襲われる感じが嫌です…過去の人に出くわす感じがするから(笑)そして自分が公私ともにバカだったことを思い出す…

写真がいつでもどこでも撮れる時代ってのも問題ですね。

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yuikomore

司法浪人中にこの世界に浸かってしまったフリーライター。無駄に法務博士(職業)の学位あり。ノマド女子と言いながら、在宅ワークが多いのが最近の悩み。もう一度NY...

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