私の生き方ってこれでいい? いま読むべきフェミニスト本3選

Culture

3月は国際女性デーがある月! ということで、女性の生き方や権利に焦点をあてた記事をお送りしたいと思います。今年は、女性の生き方やフェミニズムをちょっぴり学べるオススメ書籍を3冊ご紹介します。

目次

1.3月8日は国際女性デー
2.オススメその1 ピンヒールははかない -もっと自由に、自分らしく-
3.オススメその2 82年生まれ、キム・ジヨン – 現代社会の女性差別を告発 –
4.オススメその3 北欧に学ぶ小さなフェミニストの本 – 他の誰かにならなくていい、私のままが一番 –
5.「日常の違和感」を見逃さないことから始めよう

3月8日は国際女性デー

女性の新しい生き方を応援したいジュールズとしては、3月の国際女性デーは見逃せない行事

国際女性デーは、国連が1975年から女性の権利を考えるために制定した日。この日は、世界各所で女性の権利に関するデモや行事などが行われます。イタリアでは、ミモザの日としても有名で、母親や恋人、妻などに日頃の感謝を込めてミモザの花束を贈る風習もあるんです。

世界の女性教育や問題に目を向けることはもちろんとても大事ですが、「日本の女性の権利はどうなんだ?」と振り返ってみることも大切です。

昨年はファッションとフェミニズムの関係について取り上げましたが、今年は「自分」に焦点を当ててほしい!ということで、女性の生き方や権利にまつわるオススメ書籍3冊をご紹介します。

《関連記事》フェミニズムとファッション、そして日本の#metoo

ピンヒールははかない -もっと自由に、自分らしく-

 

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まずご紹介したいのが、 佐久間裕美子さん『ピンヒールははかない』です。昨年さとっちに紹介してもらい、この本を読んだのですが、すごーく勇気づけられました。

「自分らしく・自由に生きたいけど勇気が出ない」、「人と違う考えに不安を感じている」、そんな女性に読んでほしい一冊です。

◯あらすじ

20年のニューヨークライフがめいっぱい詰まった佐久間さん自叙伝的エッセイ。著者自身のリアルライフだけでなく、周りにいるさまざまな女性たちの生き様が垣間見えます。

外国で女1人生きるのは簡単ではない。けれど、自分らしい生き方を見つければ、充実した人生が過ごせるはず。そんな等身大の女性の生き方が学べます。

◯特に響いた一節

「幸せだって思われたい」、他人から承認されたいという気持ちがあるのは、みんな、自分の選択が正しいのか不安だからだ。…誰だって自分が選んだ道は間違っていなかったと思いたい。だからきっと他者から承認を求めてしまうのだろう。p1081(kindle内のページ)

30歳を超えてくると「これでよかったのかな?」と思うことは何度もあるはず。後悔してみたり、自分に言い聞かせてみたり、そこから新たな決断をしてみたり、そんな岐路に立たされる瞬間は何度も訪れます。

でもこれってみんな同じなんですよね。そして、みんなに「私は幸せなんだよね」と答えを求めたくなる。これは日本だけじゃなく、万国共通です。SNSで「承認欲求がなんちゃら…」といわれるようになったのも、きっと世界中で変わりないんでしょう。

みんな迷いながら自分の道を進んでいます。でも後悔したくないからこそ「自分で決断すること」が大切。きっとどんな道もあなたにとっては正解なはずです。

コーヒー片手に、自分の生き方と照らし合わせながら読みたくなる本です。著者自身がご自身をどのように表わしているかはわかりませんが、個人的にはフェミニストだと思いました。女性の権利や政治的なことに関しても鋭い視点で捉えているため、とても参考になりました。

82年生まれ、キム・ジヨン – 現代社会の女性差別を告発 –


韓国と日本はよく言われる”近くて遠い国”。個人的にはめちゃめちゃ似てるところも多いと思っています。だからこそ、学べる点も多くあるはず…!

そんな韓国で大ヒットを記録したチョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』。私は86年生まれで年齢が近いこともあり、引き込まれて読みました。

2018年の韓国でのフェミニズム運動にも大きく貢献した本ということで、なかなか強い本です。最後の解説も韓国の女性社会を理解するのにすごく勉強になります。

◯あらすじ

ある日突然、キム・ジヨンは変わってしまいました。母親や知り合いの女性が憑依するような言動を繰り返すようになったのです。彼女がこんな風になってしまったのには、社会に大きく広がる女性差別の実態が…。

著者の実体験を交えた小説なのですが、韓国で女性としての生きる大変さが臨場感をもって伝わってくる一冊です。

◯特に響いた一節

失うもののことばかり考えるなっていうけど、わたしはいまの若さも、健康も、職場や同僚や友達だっていう社会的ネットワークも、いままでの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。…あなたは何を失うの?(p1473)

主人公のキム・ジヨンが「子どもを持つことへの不安」を夫に吐き出したシーンです。これに対して、夫は、「僕も友達とあんまり会えなくなるし、家事も手伝ったら疲れるだろうし、扶養責任が大きくなる」と言いますが、失うものの大きさの違いに愕然とします。

女性にとって子どもを持つことは得るものばかりじゃない。キレイごと以外に失うものもたくさんある。「母」になることで「私」を犠牲にはしたくないという強い気持ちの現れだと感じました。

これ以外にも、この小説で特に関心したのは「女性の団結力」です。韓国の女性は、不遇をみんなで解決していこうとするバイタリティが強いのかもしれません。

この本では「女性だからってそれぞれの生き方が制限を受けちゃいけないんだ」としみじみ感じさせられました。さて、日本では何ができるのだろうか…?

北欧に学ぶ小さなフェミニストの本 – 他の誰かにならなくていい、私のままが一番 –

最後にご紹介するのがサッサ・ブーレグレーン作『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』。女性の権利やフェミニズムについて「ちょっと知りたいけれど…なんだか難しそうだしイデオロギー的なものは嫌」そんな気持ちにぴったり寄り添う本です。

子ども向けの児童書なのですが、フェミニズムの歴史から現代の問題点までざっと学ぶことができます。さすが男女平等先進国のスウェーデン!大人が読んでも感心できる内容です。

◯あらすじ

この本によるとフェミニストとは男女がともにいたわり、思いやり、仲良く生きていくには、どうしたらいいか考え、行動する人のこと」。

10歳のエッバが「世界の権力者」と題された写真にスーツのおじさんしか写っていないことに疑問を持つところから始まります。「女の人はえらくなれないの?」エッバは友達とフェミクラブを作って不平等について考え始めるのですが…。

◯特に響いた一節

わたし、考えたことがあるの。ほかの人から、自分がどうあるべきか決められてるみたい、って。自分自身のことなのに、自分で決めさせてもらえない… p86

主人公のエッバが、自分自身の容姿がどうあるべきかについて「つねに周りの目を気にしなければならないのはおかしい」と気づく場面があります。

これは、みんなが求める「美しさ」の基準にフィットしなければいけないという容姿そのものの問題だけではなく、世間が求める女性像を軸に自分をあてはめて「良い・悪い」をジャッジしていないかという問いと捉えることもできます。

世間からどう見られるかではなく、「自分がどうしたいのか、どのような女性でありたいのか」について、ときに主観的に考えることの大切さに気付かされました。

皆さんはどんな自分でありたいですか?

“正しい”からって世間に無理やり合わせていませんか?

「日常の違和感」を見逃さないことから始めよう

2018年度12月に発表されたジェンダーギャップ指数(男女格差を示す)で日本は149カ国中110位でした。また、2017年の調査では、最大で年収365万円(50代)の差もあるそうです(※)。順位や数字で見ると明らかに大きな男女格差があるのがわかります。

しかし、日本の女性差別は「確かにあるけれど、そこまでひどくない」と思われがちです。「女性ばかり優遇されてずるい」なんて意見もたまに目にしますが、この数字を見て本当に優遇されていると言えるのでしょうか?

実際のところ、毎日の生活の中でふとした違和感を感じる方も多いはず。なんとなく感じる違和感は日常の中に置いてきぼりにしがちですが、そこに不平等という問題が潜んでいます。

友人や周囲の女性が日常に潜むセクハラや女性差別について話しているとき、皆さんはきっと同意して頷いて「そんなのおかしい」と言っているはずです。

でも、自分のことになるとどうでしょう?「仕方がない」と目をつぶってしまう人はけっこう多いはず。

何ができるかはわからない、でもまずは日常の中に感じる違和感を見逃さず可視化していくことこそ、大切なのではないでしょうか。

これを機会に、ぜひご紹介した本を読んでみてください♪

※ 参考:日経doors「男女のキャリア平等と賃金格差の縮小を目指すには?」

 

yuikomore

司法浪人中にこの世界に浸かってしまったフリーライター。無駄に法務博士(職業)の学位あり。ノマド女子と言いながら、在宅ワークが多いのが最近の悩み。もう一度NY...

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