Google検索結果に自分の顔写真!消去したいときの対処法

【2019年1月更新】グーグルの検索結果に、自分の顔写真がでてきたときって少しギョッとしませんか?お気に入りの写真ならまだしも、昔撮った気に入らない写真の場合は尚更です。そこで今回は、グーグルの検索結果に出てくる顔写真を消したいときの対処法をお伝えします!
目次
身近な問題SOSトーク#ネット検索で出てくる顔写真を変更するには?
1.検索結果に表示される自分の顔写真。削除できる?
2.顔写真に対する権利は、肖像権に関する問題。削除の方法は?
2-1.自分の顔写真に対する権利。肖像権の侵害とは?
2-2.検索結果から顔写真削除の方法
3.自分で管理しているサイトやSNSの上の写真を削除する方法
3-1.1.消去したい写真をまずは変更する
3-2.2.キャッシュを確認する
3-3.3.古いコンテンツの削除を依頼
4.自分以外の人が管理しているサイトの情報を削除する方法
4-1.自分の画像をまずはくまなくチェック。
4-2.サイト管理者に削除をお願いする
4-3.「古いコンテンツ」を削除のページで、削除申請
5.顔写真の掲載は慎重に。
身近な問題SOSトーク#ネット検索で出てくる顔写真を変更するには?
とある日の女子会…
今回の登場人物
B美
ノマドワークがモットーのフリーランスライター。仕事柄SNSに強い。男勝り。
C奈
SNSにハマる子育て専業ママ。最近、Instagramのフォロワー増やしに夢中。
検索結果に表示される自分の顔写真。削除できる?
SNSの存在が当たり前になった昨今。とくに、インスタグラムが流行し始めたくらいから、写真をネットにアップすることに対し抵抗感がなくなり、自分の顔写真をネット上に公開する人も増えています。
C奈のように、SNSにあげた昔の写真がヒットして「うわっ!」と、びっくりした方もいるはずです。フリーランスの場合、B美のように仕事で必要になるという方も多いでしょう。
すべてを削除できるとはいえないものの、削除できる写真もあります。そこで今回は、検索結果に表示される自分の顔写真を消去する方法をお伝えします。
顔写真に対する権利は、肖像権に関する問題。削除の方法は?
まずは、自分の顔写真に対する権利と検索結果から、顔写真削除を行う方法についてご説明します。
自分の顔写真に対する権利。肖像権の侵害とは?
皆さんは、自分の顔写真に対する権利についてご存知でしょうか?
顔写真だけでなく、容姿の写真に関する権利として「肖像権」があります。勝手に、私生活上の容姿を撮影されたり、メディアや新聞・ネットに公表されたりした場合に、肖像権の侵害となるのです。肖像権は、憲法上人格権として13条で保護されています。プライバシー権と表現されることもあり、こちらの方が一般的に馴染みがある言葉ですね。
肖像権には、もう1つパブリシティ権というものも存在します。パブリシティ権は、著名人に関する氏名や肖像についての財産権のことです。芸能人の写真が勝手に広告に使用されていると、お金を支払ってもらえないわけですから、その人の財産権を侵害することになるのです。このように、パブリシティ権は、肖像に関する経済的利益等を排他的に支配する権利となります。
肖像権の観点からすると、自分でネットにあげた写真については、適用外です。なぜなら、誰かが勝手にアップしたのではなく、自らネット上にあげているからです。もっとも、自分の顔写真が勝手にウェブサイトに使われている等の場合は、肖像権の侵害ということができます。
検索結果から顔写真削除を行う方法
肖像権の侵害には当たらない。じゃあ、自分の顔写真をネット上から消し去るためにはどうすればいいのか?
方法としては、2つあります。それは、①自分で管理しているサイトやSNSの上の写真を削除する方法②自分以外の人が管理しているサイトの情報を削除する方法です。
以下、それぞれの削除手順を見ていきましょう。
自分で管理しているサイトやSNSの上の写真を削除する方法
まずは、①自分で管理しているサイトやSNSの上の写真を削除する方法を見ていきましょう。
1.消去したい写真をまずは変更する
まずは、グーグルなどの検索サイトで自分の名前やペンネームを入力します。そうすると、自分の過去の歴史が登場することになります。画像の検索結果から、自分の気に入らない顔写真をクリック。掲載されているサイトを特定します。自分のSNSや管理しているサイトである場合は、ログインして削除すれば、ひとまず安心です。画像を削除すれば、数週間で検索結果から表示されなくなることが多いようです。
フェイスブックなどのSNSのプロフィール写真も、顔写真以外のものに変更するか、お気に入りのものに変更しましょう。検索結果で写真が表示されること自体が嫌な場合は、鍵アカウントにするのがおすすめです。
2.キャッシュを確認する
数週間も待てない!ということもありますよね。そんなときに必要になるのが、「キャッシュの削除」です。
画像を消してもすぐには検索結果から消えないのはなぜか。それは、画像データに関するキャッシュがネット上に残ってしまっているためです。キャッシュとは、検索エンジンに保存された過去のデータのこと。アクセス集中時に対応するため、一時的に過去のデータを保存しています。そのため削除してもすぐには反映されず、検索すれば表示されるという事態となるのです。
したがって、画像を削除した後、一刻も早く検索結果から表示されないようにするためには、キャッシュの削除をしなければいけないのです。
・キャッシュ確認方法は簡単
検索にかけた後、それぞれのサイトのURLの右側に表示されている▼のタブをクリックすると「キャッシュ」という文字が表示されます。「キャッシュ」をクリックすると過去の保存データの表示が行われます。サイト上に変更前の顔写真が載っていれば、キャッシュが残っている状態です。
3.古いコンテンツの削除を依頼
キャッシュを確認した後はキャッシュの削除です。しかし残念ながらキャッシュは自分で削除することはできません。検索サイトがキャッシュのデータを保存しているためです。そのため、画像のキャッシュの削除申請をする必要があります。
グーグルの古いコンテンツを削除のページにアクセスします。そこから指示に従い、古い画像が含まれているページの URLを入力します。「削除をリクエスト」を押せば、削除申請完了です。申請結果に対するグーグルからの連絡はありません。削除申請のページと同じところからURLをいれて自分で確認することになります。
キャッシュの削除は、早いとその日中に行われるようですが、1週間かかったという人もいます。削除申請を行えば、「キャッシュが自然に削除されるのを待つよりは早い」と考えておくのがいいです。
ちなみに、削除申請が拒否された場合には、理由は公開されません。情報の削除が拒否された理由というページの内容から判断して推測します。
削除拒否理由としては、すでに削除されているURLが間違っていたということが考えられますが、一番可能性が高いのは、第三者のサイトページ上に画像があるということです。つまり、他人のサイトに許可した顔写真が掲載されているか、あなたが管理しているSNSやウェブサイト以外に画像が転載されてしまっている状態です。
この場合は、次の方法を試してみましょう。
自分以外の人が管理しているサイトの情報を削除する方法
次に②自分以外の人が管理しているサイトの情報を削除する方法をご説明します。
自分の画像をまずはくまなくチェック
自分以外の人が管理しているサイトでは、グーグルにキャッシュ削除の申請を行う方法では解決できません。そのため、掲載元に画像の削除を求める必要があるのです。これを可能にするには、まず自分の顔写真をくまなくチェクすることが必要です。
検索方法としては、①自分で管理しているサイトの情報を削除する方法と同じです。グーグルの画像検索で自分の名前やペンネームを入力して、自分に関するあらゆる画像をくまなくチェックします。そして、気になるものがあれば、そのサイトをクリック。画像の掲載元を確認します。
お仕事で記事やイラスト、漫画などを書かれている方は記事を見ればクライアントがわかるはずです。自分の知らないサイトで顔写真の掲載が行われていた場合は、無断で転載されていることになります。
サイト管理者に削除をお願いする
次に、サイト管理者に削除依頼を行います。①サイト管理者を知っている場合 と②サイト管理者を知らない場合に分けて解説します。
①サイト管理者を知っている場合
ウェブで仕事をしているライター、イラストレーター、漫画家などの場合、仕事で顔写真を要求されることもありますよね。この場合は、クライアントに別の写真に変えてもらえないかお願いすることで削除することができます。
ただし、面倒に思うクライアントもいることや作業が後回しにされる可能性があり、この場合は残念ながらどうしようもありません。法的措置をとることも考えられますが、クライアントとの関係悪化も視野に検討する必要があります。
②サイト管理者を知らない場合
サイト管理者を知らない場合は、無断転載ということになります。この場合は「お問い合わせ」などの項目から、自分の顔写真が無断使用されており、肖像権と著作権の侵害であることを明示し削除を求めましょう。
削除申請をする場合には、下記の3点の必要事項をしっかりと明記して申請するようにしてくださいね。
①顔写真が使用されているURL、場所
②肖像権と著作権の侵害であること
③連絡先
仮に、削除が行われない場合は、当該画像削除の仮処分(民事保全法23条2項)や肖像権、著作権侵害に基づく損害賠償請求(民法709条等)などの法的措置をとることになります。
「古いコンテンツを削除」のページで、削除申請
無事、掲載元で画像の削除が行われた場合には、①自分で管理しているサイトの情報を削除する方法と同じように、「古いコンテンツを削除」のページでキャッシュの削除を申請します。これで、キャッシュの削除が行われれば無事完了です!
★女子会トークから2週間後・・・
顔写真の掲載は慎重に。
SNSに顔写真を掲載する場合、いつ・どこで・誰に盗用されるかわかりません。その危険性を前提に、顔写真をネット上に公開するようにしてくださいね。これもネットリテラシーの1つです。
ウェブでお仕事をしている方は、顔写真を求められることが増えていると思います。顔を出していることがウェブコンテンツの信用につながるためです。しかし、デメリットも同時に考えなければいけません。顔写真を渡す場合は、慎重に対応するようにしましょう。
…とはいいつつも、仕事で必要になる場合は、本当に難しいですよね。せめて、これなら大丈夫という宣材用の写真を選定しておくことも必要かもしれません。
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