K-POPはなぜアメリカ音楽市場で成功したのか?人気の理由に迫る

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BTS(防弾少年団)が2018年に全世界でヒットを記録したことに驚いた方も多いはず!特にビルボードで全米1位を獲得したことは、洋楽ウォッチャーの私からみてもありえないことでした。今後も、継続してK-POPの市場は欧米で受けいれられそうな兆しがありますよ。そこで今回は「k-popはなぜアメリカ市場で成功したのか」をお伝えします。

目次

1.BTSのアメリカ市場での大成功!なぜ?どうしてすごいのか
2.内的Hit!キーワード:DJ・ファンダム・完成度
3.外的Hit!キーワード:オリジナリティ・人種的偏見・マイノリティ
4.K-POPヒットがもたらすハリウッドへの影響
5.K−POP人気は来年も続く?洋楽ランキングにも注目

BTSのアメリカ市場での大成功!なぜ?どうしてすごいのか

さて、2018年ももう終わりますが、今年最後の記事は、K-POPで〆たいと思います!

今年の5月大きなニュースが世界中を駆け巡りました。BTSがアメリカのビルボードランキングで1位を獲得したというニュースです。韓国国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、日本でも大きく報道されました。

あまりアメリカ音楽市場に詳しくない方にも、「これの一体何がすごいのか」をわかりやすくご紹介できればと思います。知ったかぶりで忘年会で喋ってくださいね(笑)

すごい理由1 アジア人でアメリカの「ビルボード200」1位は初めて

ビルボードチャートにはさまざまなランキングがありますが、その中の王様と言っても過言ではないのが、週間アルバムチャートである「ビルボード200」なんです。

世界中のアーティストが、このランキングの上位を狙って、成功を夢見ています。そんな中、韓国のアーティストが今年の5月に初登場で1位を獲得したということは快挙そのもの。そして、アジア人でアメリカのビルボード200」1位はなんと初めてだったのです!また、最近ではグラミー賞にもノミネートされたそうで、本当にすごい…

アメリカでのヒットというと、1963年の「スキヤキ」をイメージする方も多いのではないでしょうか?日本のこの楽曲は、ビルボード100」で3週連続一位を獲得しましたが、これは日本でいうところのシングルチャート1位となります。

しかし、この後アジア人歌手のヒットは続かず、近年ではPSYの「カンナム・スタイル」が2位となったのが快挙となります。

すごい理由2 韓国語の歌だったということ

また、1位になったアルバムは『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』というものですが、ほぼ韓国語で歌われています。英語の歌詞の部分もありますが、歌詞のほとんどが外国語であるポップアルバムが売れたのはすごいこと。

というのも、アメリカ市場では、「英語でないと売れない」という定説があったためです。2006年に同ランキングで1位となったIl Divoは、スペイン語等のヨーロッパの言語が主でしたが、彼らはクラシック。この違いは大きいのです。

すごい理由その3 人種的偏見を超えていること

BTSのアメリカでのファンはやっぱりアジア系?って思っちゃいますが、実際はそんなことありません。確かにアジア人は多いですが、白人、黒人、ヒスパニックなどさまざまな人種カテゴリーのファンが熱狂しています。

「アジア人のアイドル」という括りを通り越えて、多くの人に受け入れられているということは、人種のサラダボール(古い表現だったらごめんなさい)アメリカでは、すごいことなのです。ちなみに、アイドルということもあって、ファンの性別は女性が多い模様です。

【関連記事】なぜ私たちは韓国にこっそりハマるのか?

内的Hit!キーワード:DJ・ファンダム・完成度

次に、なぜBTSがヒットしたのかという点に絞って背景や理由を考えます。理由としては、①世界的DJがk-popに注目したという背景、②ファンダムと呼ばれるそうが厚いこと、③楽曲やダンスのレベルの高さ、の3つが主に挙げられます。

世界的DJがK-POPに注目

K-POPって実は、DJとものすごく関わりが深いんです。少し音楽好きな人ならすぐに気づくと思いますが、K -POPは世界のトレンドを取り入れるのがものすごく早く、DJとのコラボもいち早く取り入れた印象です。

日本では、一定程度世界的ブームが起きた後に、ポップチューンに取り入れられる印象ですが、韓国はトレンドにものすごく敏感。

そして、K-POPの人気に火をつけたのは、DJといっても過言ではありません。世界的に有名なDJ達がK-POPに注目し、はやくからアーティストとのコラボを行っていたという点は大きいでしょう。

とくに、SkrillexはK-POPと関係が深く、G-DRAGON、CL、4MINUTEとのコラボが記憶に残ります。BTSも世界的DJであるSteveAokiとのコラボは話題になりました。

もっとも、多くの韓国アーティストがDJ主導の楽曲で、韓国国内向けのものから世界市場むけのものまでこの数年さまざまな挑戦を行いましたが、なかなか大きなヒットにはいたりませんでした。

ファンダムと呼ばれる層が厚い

BTSのヒットは、特にSNSとの関係が切り離せません。彼らは、SNSで受け入れられ、ヒットしたという背景があるためです。

また、ファンは「ファンダム」と呼ばれ、ファン同士の結束が強い。みんなでBTSを盛り上げようという勢いがSNS上で繰り広げられたのが人気に影響したと言えます。

「韓国は国家政策で音楽に力を入れているから、売れて当然」と思っている方も多いかもしれませんが、BTSは小さな事務所のアーティスト。国の力が働いたというのは少し違います。

韓国国内でも、当然にヒットするだろうと思っていたBIGBANGや他の女性グループがアメリカで成功せず、新参グループがヒットしたことに驚きを隠せないという方も多かったはずです。

楽曲やダンスのレベルの高さ

「アジア人は踊れない」この定説を覆したのは、アメリカのダンス番組という説もあります。アジア人グループのダンスレベルの高さが徐々に浸透し、そこから徐々に「アジア人はダンスが上手い」に変化しつつあるという噂も耳に…(本当か?)。

とにかく、 BTSは一糸乱れぬダンスが評判を呼んでいます。ポップ歌手としては、踊れないのは致命的なことも多いのですが、彼らは圧倒的なパフォーマンス力でオーディエンスを釘付けにしているのです。

また、楽曲も人気DJとコラボするなど、トレンドとオリジナリティを組み合わせた癖になるチューンを生み出し、耳に残るヒットを生み出しています。ヒップホップ的要素が強いのも、アーティスト性の高さが評価されているポイントかもしれません。

外的Hit!キーワード:オリジナリティ・人種的偏見・マイノリティ

次に、アメリカ国内でヒットした要因・背景について考えてみます。理由としては、以下の3つが考えられます。

EDMへの飽き→オリジナリティのある楽曲の流行

ここ10年ほど、EDMの人気はすごいです。やっとこの2、3年で人気も落ち着き、R&Bやヒッピホップ、ソウルやファンクなどの他のジャンルが復活しましたが、ヒットチャートには必ずDJの名前が入っていることは変わりません。

Black Eyed Peas とのコラボで注目されたDavid Guetta にはじまりzeddやavicii、Calvin Harris、MajorRazerなどさまざまなDJアーティストがトップチャートに並んでいます。アリアナ・グランデやケイティ・ペリーなどのポップディーバも、一時はEDMを積極的に取り入れており、ポップとDJ楽曲の関係性はかなり深いと言えます。

もっとも、長いトレンドでリスナーに飽きがくるのは明らか。ちょっと違うものに注目したいという欲求から、Bruno Mars のファンクチューンなどが徐々にヒットしていき、さまざまなジャンルを取り入れたオリジナリティ溢れる楽曲が人気になっていたという背景があります。

若い層10-20代前半に人種的偏見が少ない

今年11月にあったアメリカ中間選挙。この時、どの世代がどの政党に多く投票したのかが判明しています。出口調査の結果では、25歳以下の若い層は、人種的偏見が少なく、民主党支持が多かったという結果も出ています。人種的偏見が少ないというということは、外国曲に対する抵抗も少ないということ。これはどこの世代でも同じかもしれませんが、若い世代が新しいものに抵抗がないというのが、外国曲のヒットに影響しているのかもしれません。

マイノリティの台頭

アメリカでは、トランプ政権での逆境で、白人以外の人種が苦難にさらされているということを耳にします。

しかし、この一方で、トランプ政権になって以降、「デスパシート」などスペイン語の楽曲がヒットしたり、BTSのようにアメリカでのメジャー言語でない韓国語の楽曲が人気になったりしています。

皮肉ですが、トランプ政権の逆境から、マイノリティへの注目度が高まり、人々の多様性への考え方が変わってきているというのもあるのかもしれません。

アメリカではもはや定番となった映像配信のNetflixは、様々な人種が主人公になるドラマや映画を作成しており、柔軟に人種の多様性を実現している印象です。

※ちなみに、K-POPがなぜヒットしたのかの理由については、以下の本で特集が組まれています!もっと深く知りたい方は参考にご覧ください。↓↓

K-POPがもたらすハリウッドへの影響

K-POPの影響は、もはやムーブメントと言えるかもしれません。ハリウッドへの影響もありうるのです。

2018年、アジア系俳優は脇役から主役をはれる俳優へと昇格しました。というのも、オールアジアンキャストの「Crazy Rich Asians」が大ヒット(日本ではヒットしませんでした)。アジア系だけでなく、様々な人種から受け入れられたというのは非常に大きいことです。

ハリウッドでもアジア系がやっと…!活躍する時代になったと言えるのかもしれません。アジア系のエンタメコンテンツのヒットが続いたということは、単なる偶然とは言えないと思いませんか?

また、日本人の男子にも朗報です。アジア系男子の位置付けがかわる可能性もあります。これまでアジア系男子といえば、「オタク、コメディアン、ダサい、かっこよくない」という役がで定番でした。

渡辺謙のような役もありますが、極めて脇役的位置付けです。アジア人を主役にしたハリウッド映画なんて夢のまた夢であり、アメリカのアジア系チルドレンが憧れるような対象は存在しなかったのです。

ところが、BTSの人気でアメリカ人女性は韓国アイドルに熱狂しています。ダンスができて、細身で、歌がうまい!というポジティブな印象が加わりました。アメリカのドラマでも、少しずつかっこいいアジア人の役が増えつつあります

これってすごいと思いませんか?

K-POPの人気は来年も続く?洋楽ランキングにも注目

散々BTSの凄さについて書いてきた私ですが、実は“ファン”というわけではありません。きっとファンではないけど気になってしまう私のような人達から「アイドル」として認識されなくなることが、これからの継続的ヒットの要因になっていくのではないでしょうか。

洋楽ウォッチャーとしても目が離せなくなってしまったK-POP。個人的には、POPとしての側面だけでなく、レベルの高いR&BやHIPHOP、JAZZなどの韓国音楽ももっと推していきたい気持ちです。

最近ではBTSだけでなく、日本でも人気のBlackPinkがイギリス人歌手のDuaLipaとコラボを果たしており、今後ヒットの予感があります。次はガールズグールプがヒットするかもしれません…!

アメリカでは『Yes, We Can』の時代が終わってもう すぐ2年。それでもアメリカでは時に世界が注目する大きなチェンジが起きます。K-POPファンも、ぜひアメリカの音楽ランキングに注目してみてください♪

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yuikomore

司法浪人中にこの世界に浸かってしまったフリーライター。無駄に法務博士(職業)の学位あり。ノマド女子と言いながら、在宅ワークが多いのが最近の悩み。もう一度NY...

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