LINEが乗っ取り被害に?確認方法と対処法・最新の予防策を解説

【2019年1月更新】ラインの乗っ取り被害は数多く報告されています。目的はさまざまですが、詐欺目的も多い模様。自分だけでなく、友達が被害に遭ってしまう可能性もあるので、乗っ取り被害の対処法をここでしっかり学んでおきましょう。今回は、乗っ取り被害の対処法と最新予防策をお伝えします。
目次
1. 身近な問題SOSトーク#4 LINE乗っ取り
2.LINEの乗っ取りとは?
2-1.LINE乗っ取り被害事例
2-2.LINE乗っ取り目的とは?どんな犯罪になる?
2-3.不正アクセス禁止法違反
3.LINE乗っ取りの対処法は?
3-1.乗っ取りを確認するには?
3-2.乗っ取り確認後は、パスワードの変更が必要
4.LINE乗っ取り被害に遭わないための予防法は?
5.LINEの乗っ取り被害はパスワード変更で防げる!
1.身近な問題SOS女子トーク#4 LINE乗っ取り
とある日の女子会…
今回の登場人物
A子
大手メーカー勤務のバリキャリ。会社では姉御肌のできる女。SNSはあまり使わなく情報に疎い。
B美
ノマドワークがモットーのフリーランスライター。仕事柄SNSに強い。男勝り。
ラインの乗っ取り被害対処法・予防策については、以下で詳しく解説していきます!
2.LINEの乗っ取りとは?
まず、LINEの乗っ取りの定義や、被害事例、法律違反についてなどをみていきましょう。
2-1.LINE乗っ取り被害事例
まず、LINEの乗っ取りとは「LINEアカウントへの不正アクセス」のことです。不正に取得したアカウントとパスワードで他人に勝手にログインされてしまうことを指します。
乗っ取りがあると、自分のアカウントにアクセスできなくなってしまったり、友達にスパムを送りつけられることがあります。
最近ではニュースでも取り上げられ、被害も急増しています。
被害事例としては、
・LINEの友達に大量にスパムを送りつける
・フィッシング詐欺
・友人だと嘘をついて、電話番号やpinコードなどを聞き出す
・Facebookに不正アクセスし、友達に「LINEが使えなくなったので、電話番号を教えてほしい」とメッセージを送り、個人情報を聞き出す
これ以外にも、友達が乗っ取られている場合は、LINEアカウントの乗っ取りに気づきにくいようで、簡単に電話番号などを教えてしまうという事例もあるようです。facebookやツイッターなどSNSでパスワードを使いまわしている場合は、SNS経由でLINEのパスワードが流出してしまうこともあります。
2-2.LINE乗っ取り目的とは?
では、乗っ取り犯の目的は一体なんなのでしょうか。
犯罪グループが乗っ取りを実行しているケースでは、ほとんどの場合で詐欺が目的です。「友達を装って電子マネーを購入させ、pinコードを教えさせる」などの手法があります。また、大量のスパムを送りつけ、そこから有料サイトなどへ誘導し、お金を騙し取るケースもあるそうです。
詐欺目的以外では、個人情報を取得する目的もあります。友人を装い、電話番号などの個人情報を取得することで、詐欺に誘導したり、個人情報の売買に利用したりするようです。
これらはすべて、犯罪グループによるものがほとんどですが、個人が犯人のケースもあります。目的は、嫌がらせです。中高生などの若年層に多いようですが、LINEを乗っ取り、ログインさせないようにして嫌がらせをする人がいるようです。
これら以外にも、「覗き見」が目的のケースもあります。具体的には、LINEの内容を恋人が監視しているケースです。旧端末があれば可能で、設定を行えば、LINEの内容すべてを相手が見れるようになります。このような場合は、LINEをリセットするか、ラインアプリのアンインストールを行えば、覗き見ができなくなるようです。
2-3.不正アクセス禁止法違反
このような不正なログイン行為は、法律にも違反します。
具体的には、他人のパスワードを不正に入手し、アクセスすることが不正アクセス禁止法(4条)違反となります。法律上は、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」(12条1号)を課される可能性があります。
また、金銭的被害が出ている場合は、電子計算機詐欺罪(刑法246条の2)に当たる行為となります。
不正アクセス禁止法は、自分以外の他人のLINEを見た場合にも適用されます。勝手にパスワードを盗み見して、恋人のLINEをチェックするのは危険なのでやめましょう。
3.LINE乗っ取りの対処法は?
次に、LINE乗っ取りの対処法を確認していきましょう。
3-1.乗っ取り被害を確認するには?
まずは、乗っ取りがあるかどうかを確認することが必要です。
LINEは、pcとスマホで同期することが可能になっています。そのため、複数のデバイスでログインすることができます。ただし、複数のPCや複数のスマホでログインすることはできません。
そこで、パソコンとスマホ両方でログインできるかどうかを確認することで乗っ取りをチェックします。
どちらかの端末で「利用することができません」と表示される場合は、乗っ取りの可能性があると判断できます。
また、利用できる端末から、知らない端末からログインがないかを確認することができます。確認方法は、「設定」から「アカウント」、「ログイン中の端末」で確認することができます。
このように、乗っ取りがあるかどうかは自分で確認することができます。ログインできない場合や、乗っ取りの形跡がある場合は、速やかに以下の対処を実行してください。
3-2.乗っ取り確認後は、パスワードの変更が必要
まず、LINEのアカウントは、乗っ取りがLINEで確認されると、すべての情報が削除されることになります。ですので、その前に復旧することが大事です。
仮にLINEログイン時に、「他の端末で同じアカウントを利用したため、この端末に保存された情報はすべて削除されます」と表示されると、LINEの情報や内容はすべて削除されます。
この場合は、知り合いにLINE以外の選択肢で「乗っ取られ、アカウントが削除された」ことを伝えましょう。詐欺などの2次被害を防ぐことができます。
次に、乗っ取り確認後、パスワードが変更されていない場合は、アカウントが削除される前に復旧することができます。ログイン後、「その他」、「設定」、「アカウント」で、「ログイン中の端末」の中から心当たりのないものを見つけて、「ログアウト」させるだけです。
この後すぐに、パスワードの変更を実行してください。
パスワードの変更方法は、「設定」、「アカウント」、「メールアドレスの変更」から「パスワードの変更」を選択し、実行します。
3-3.最後に、LINEの運営元に報告
パスワードの変更後は、LINEの運営元に「問題報告フォーム」にて乗っ取りがあったことを報告してください。アカウントの削除の場合は、なんらかの救済措置を得られることもあります。また、今後の同様の事例を防ぐためにも、運営元に報告しておくべきだと思います。
4.LINE乗っ取り被害に遭わないための予防法は?
LINEの乗っ取り被害を予防するためにできることは次の2つです。
1.「パスワードを予測しにくいものに変更する」
多くの人が、自分の生年月日などの推測されやすいパスワードを設定しています。これでは、乗っ取り被害に遭う確率が高くなってしまいます。ですので、できる限り、数字や記号を組み合わせ、長いパスワードにするようにしましょう。自分で覚えやすいように規則性を持たせると良いかもしれません。
また、パスワードを使いまわしている人がいますが、これは本当にNGです。LINE乗っ取り後に、他のSNSが乗っ取られる危険もあります。ここは十分気をつけてください。
2.「他端末からのログインを許可しない」
他端末からのログインを許可しないように設定すると、PCとスマホといった複数のデバイスからのログインはできなくなってしまいます。しかし、これを設定で不許可にすることで、現在ログイン中の端末以外は、ログインできなくなるので乗っ取り被害を防ぐことができます。方法は簡単です。「アカウント」から「ログイン許可」のタブで「不許可」を選択すればOKです。
これ以外にも、パスコードを設定するという方法もあります。しかし、これはスマホだけの設定です。PCからはパスコードなしでもログインすることが可能なようですので、あまり有効ではないようです。そのため、上記の2つでLINEの乗っ取りを未然に防ぎましょう。
5.LINEの乗っ取り被害はパスワード変更で防げる!
LINEの乗っ取り被害は、実際に出ています。SNSの乗っ取り被害は有名人などが多いですが、LINEの場合は個人アカウントも要注意。被害に遭った場合は、できるだけ早く対処することが肝心です。
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