映画「バッドママ」から学ぼう!頑張り過ぎない育児と生き方

オトナ休日の嗜み

「バッドママ」は、家事、育児、仕事に奮闘するママの生き方をテーマにしたNetflixのオリジナル映画です。育児はいつの時代も負担の大きい大変な仕事。本作では”理想の母親像”こそが、彼女たちを苦しめる一番の要因ではないかと問いかけています。今回は映画をご紹介しつつ、日本の多くのママ達も抱えているであろう”理想の母親像”について考えてみました。

目次

  1. ママは休んではいけないという呪縛を解放しよう!
  2. 育児に奮闘するママのリアルを描いた「バッドママ」
  3. この映画の見どころ!ママ一人で頑張らなくていい
  4. 楽になる考え方・方法でいいじゃん
  5. 「母親」をアイデンティティーにしない

ママは休んではいけないという呪縛を解放しよう!

最近ツイッターで「ママ閉店」が話題になったのはご存知でしょうか?

育児に疲れた母親が突然、「ママ閉店しまーす」と宣言。家事や育児は一時放棄して、好きなように自分の時間を過ごすという内容でした。このツイートは「自分の時間を我慢せずに積極的にママに閉店してほしい」というパパから世の頑張るママ達に向けた前向きなメッセージだったのです。しかし、思惑は外れ大炎上という結果に…。

「ママ閉店はネグレクト(育児放棄)だ」「子どもは24時間開店している」「将来子どもが介護してくれなくなるぞ」など、的の外れたリプライ(通称:クソリプ)が続々と寄せられました。母親業は休んではいけないという社会的圧力が大きいということがわかります。

実際上、母親自身が休む勇気を持つことは必要ではないでしょうか?なぜなら、親も1人の人間だからです。しかし、多くのママは休むことに罪悪感も抱き、子どものために頑張れない自分はダメな母親だと思い込んでしまいがち。

そこで今回は、そんな自己嫌悪に陥りやすいママにこそ見て欲しい映画「バッドママ」をご紹介します。

育児に奮闘するママのリアルを描いた「バッドママ」

「バッドママ」は大人気映画シリーズ「ハングオーバー!」シリーズの脚本を手がけた、ジョン・ルーカスとスコット・ムーアが監督が送るパワフルコメディ。

この映画も「ハングオーバー!」と同じく、笑えるポイントが満載です。異なるのは、下ネタが女性目線なところ。そしてママ達がぶっ飛んで楽しむ姿が痛快に描かれています。子どもがいる・いない関係なく、このハジけたシーンを見るだけでもスカッとした気分になれるはず。

日々のモヤモヤをリフレッシュしたい時にもおすすめの一本です。

映画のあらすじ

あらすじをざっとご紹介しますね。ミラ・クニス演じる主人公”エイミー”が家事、育児、仕事、学校のPTA行事に奮闘し、疲労困憊したシーンから始まります。エイミーとは全く違うタイプでありながら、同じように母親業にうんざりしているママ友2人と出会うことで、ママ業を放棄して思いっきり楽しんだり自分を解放し、自分の人生を見つめ直していくストーリーです。

 

この映画の見どころ!ママ一人で頑張らなくていい

さとっちの独断と偏見で、映画の見どころをどどーんとお届けします!

他人に厳しい社会は生きにくい

主人公”エイミー”には、「完璧な母親なんていない、自分はダメな母親だと認めよう」というセリフがあります。育児に限らず人生にも通じるこの言葉、実は日本人が特に苦手とする思考ではないでしょうか?

「毎日の満員電車がしんどくて苦痛」「仕事なんて楽しくもないけど家計のために働いている」「昔はこうだったんだから今もそうしろ」など、多くの人は日々を我慢することに慣れすぎています。

「みんな頑張っているんだからあなたも我慢しなさい」「あなただけ楽をすることは許されません」という負の同調を求めるスタンスが最近多く見られます。お互いを縛りあって、生きづらい世の中にしてしまっているのかもしれません。

子育ては二人三脚で行うもの

バッドママでは「育児は母親のするもの」という考えが根強く残っていることを描いています。これはアメリカでも同じなのです。よく「育メン」なんて言葉を耳にしますが、そもそも親が子どもの育児に取り組むことは本来性別関係なくあたりまえのこと。

子どもを産み母乳を与えるのは女性ですが、それ以外は2人で協力して行えます。育児に取り組んだことがある人ならば、その大変さはきっと理解できるはず。育児は精神的にも体力的にも1人では参ってしまう重労働です。

もちろんさまざまな家庭の形や考え方がありますが、辛い時に労わりあい、支え合うのがパートナーというものではないのでしょうか。

楽になる考え方・方法でいいじゃん

同調圧力より共感を

同じ同調圧力でも「混んでる電車には乗りたくないよね」「たまには会社休んでもいいじゃない」「昔と今は時代が違うんだから違って当たり前」と、しんどいことはしんどいよねと共感して認めれば、お互いがもっと楽に生きやすくなりませんか?

子どもの食事は手作りじゃなくてもいいし、子どもを預けて夜にお酒を飲みに出かけてもいい。掃除や洗濯もできる時にやればいいし、手があいてる人がやればいい。時にはプロに外注してもいいんです。

完璧にこなせる人なんてどこにもいませんし、完璧なママを目指さなくてもいいんです。

ベビーシッターという選択肢も

2人で協力していても苦しい時には、シッターを頼むのも一つの手です。

「そんな贅沢な!」なんて声が聞こえてきそうですが、欧米ではシッター文化は「ナニー」と呼ばれており一般的です。保育園にさえまともに入れない日本なら、シッターを気軽に安心して利用できればとても合理的ではないでしょうか。

現在、キッズラインという会社がシッター文化を日本に根付かせようと、全国での展開を目指しています。1時間1,000円〜という安価でお願いできるとママ達から評判を集めていますよ。

「母親」をアイデンティティーにしない

子どもには子どもの人生があり、小さくても1人の人間です。そして、母親も親である前に1人の人間。親は子どものために「自分の人生のすべて」を捧げる必要はあるのでしょうか?

子どもが生まれるとそれまでと全く同じ生活は難しくなりますが、親が1人の人間として自身の人生を楽しく生きる権利は残されているはず。

「バッドママ」は、育児に奮闘中のママはもちろん、働く独身女性にもオススメの映画です。映画を見ればきっとリフレッシュできるはず。ついつい入れてしまう肩の力を、少しでも抜くきっかけになれば嬉しいです。

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さとっち

営業や販売を10年間担当したインテリアメーカーを退職し、ブロガー・ライターに転向。旅行が大好きで、いろんな国を旅しながら生きていくのが目標です。旅、グルメ、...

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